この記事で解決したいこと一般的な防災リストでは、現在の薬、眼鏡や補聴器、移動、排せつ、食事、支援者の条件を誰が管理し、個人情報をどこまで共有し、市販セットを本人に合わせるか判断できない

結論: 普段止められない7つの生活機能を、本人がすぐ使う物・支援者が持つ物・在宅の主在庫に分けます。買い物より先に個別避難計画の対象・共有範囲・代替手段を確認し、市販セットも開封して本人用品を補います。

高齢者の防災グッズは、年齢別の長いリストを全部買うより、普段止められない薬・感覚・移動・食事・排せつ・休息・支援の7機能から選びます。本人がすぐ使う物、支援者が持ち出す物、在宅で日数を増やす物に分ければ、本人に重い荷物をまとめて持たせずに済みます。

買い物より先に決めるのは、危険な場所か、いつ避難を始めるか、第一・第二避難先はどこか、誰が支援するかです。手持ちの袋と普段用品で7機能が埋まり、別の支援者も引き継げるなら、シニア専用セットを買う必要はありません。

結論:普段の7機能を3つの管理先へ分ける

年齢ではなく「止まると困ること」を見る

同じ年齢でも、自分で一般の持ち出し袋を使える人、薬の管理だけ支援が要る人、移動や食事を含めた介助が要る人では準備が違います。「高齢だから」と介護用品や予備の杖を一律に足さず、普段の24時間を次の表に写します。

生活機能 本人がすぐ使う候補 支援者が持つ個人モジュール 在宅の主在庫・支援計画
薬・医療 現在使う薬、お薬手帳・薬剤情報 服用・機器情報、連絡先、許可された予備 確保・保管・停電時の手順、処方元と薬局
見る・聞く・伝える 眼鏡、補聴器、無地の連絡カード ケース、手入れ品、予備電池・充電手段 取扱説明書、支援時の伝え方
移動する 普段の靴、現在使う杖・歩行器等 雨具、ライト、介助用品、個人荷物 避難経路、支援者、移送方法
食べる・飲む 食べ慣れた少量、水分 食形態・制限・介助情報、初期の食事 本人に合う食品・水分の主在庫
排せつ・清潔 パッド等の当面分、手指衛生 携帯トイレ、着替え、処理袋、介助用品 普段の回数から増やした在庫と動線
温度・休息 上着、本人が使える小物 寝具、体温調整、座位・休息の補助 室温対策、寝る場所、交換衣類
支援・連絡 内側に入れた連絡カード 個別避難計画、本人同意のある支援情報 第一・第二避難先、代替支援者、連絡網

政府広報オンライン「災害に事前に備える」も、高齢者向けの例として常用薬・お薬手帳、補聴器等、入れ歯と洗浄剤、着替え、おむつ、老眼鏡、尿漏れパッド、折りたたみ椅子などを挙げています。これは全員が全品を一袋に入れる意味ではありません。普段使わない物は、本人の機能と置き場所を確かめてから候補にします。

本人用・支援者用・在宅を一袋へ混ぜない

  • 本人用の小型ポーチ: 外出時にも使う薬情報、眼鏡等、連絡カードなど
  • 支援者用の個人モジュール: 当面の個人用品、介助手順、初期の食事、衛生用品など
  • 在宅の主在庫と計画: 日数を増やす水・食品・トイレ・電源、避難先と連絡網

全員共通のライト、雨具、ラジオ等は防災リュックの中身と在宅備蓄の分け方で確認し、この記事では本人に固有の中断点だけを追加します。

持ち歩く連絡カードは、自治体が管理する個別避難計画の写しではありません。本人が提示できる氏名、必要な伝え方、連絡先等の最小限に絞り、詳しい病歴、日々の行動予定、玄関の暗証番号、予備鍵の場所を一律に載せません。外から見えない内ポケットに入れ、紛失時に連絡する先、提示する相手、原本の管理者を本人と決めます。

買い物前に個別避難計画を6問で確認する

第一・第二避難先と代替支援者まで書く

用品がそろっても、迎えに来る人や行き先が決まっていなければ持ち出せません。本人、家族、ケアマネジャー、地域の支援者、自治体窓口など、現在関わる人と次の6問を確認します。

  1. 自宅や普段いる場所は、洪水・土砂・津波等の危険区域に入るか
  2. どの情報を合図に、何時点で避難を始めるか
  3. 第一避難先と、受け入れられない場合の第二避難先はどこか
  4. 支援者と、来られない場合の代替連絡先は誰か
  5. 普段の補助具でどの経路を使い、移送や介助を誰に相談するか
  6. 福祉避難所等の対象・開設・直接避難・事前登録と、必要な支援情報をどう渡すか

内閣府の避難行動要支援者の案内では、自力での避難が難しい人に関する名簿と個別避難計画の制度を説明しています。個別避難計画は2021年の法改正で市町村の努力義務となりましたが、高齢者全員が同じ対象になるわけではありません。

内閣府・消防庁の2026年6月29日通知も、対象かどうかは年齢等の一条件ではなく、個人の避難能力と支援の必要性を総合して判断するとしています。名簿掲載、個別避難計画作成、平時の外部共有では同意の扱いが異なるため、本人や家族だけで用紙を完成扱いせず、要件と手順を自治体に確認します。

個別避難計画は、決めた支援者が必ず来る保証ではありません。内閣府の個別避難計画に係る責任の考え方は支援実施を保証するものではないと整理し、令和7年版防災白書は支援者自身と家族の安全を優先し、支援できず救助が必要な場合は消防機関等へ連絡する考え方を示しています。代替支援者、連絡不能時、本人・支援者の双方が危険な場合を6問に追加します。

厚生労働省の在宅医療向け災害資料に掲載された様式例にも、第一・第二避難先、支援者、歩行・情報伝達、医療的ケア、薬、眼鏡・補聴器、バッテリー等の欄があります。全国共通の用紙ではありませんが、生活と避難を一枚で結ぶ確認項目として使えます。

内閣府の避難行動支援に関する取組指針は、平時の個別避難計画情報の外部提供に本人等の同意を求め、提供範囲を避難支援に必要な限度に絞る原則を示しています。持ち歩くカードに計画全体を複写せず、自治体・支援者が管理する情報と分けます。

警戒レベル3と「相当情報」を同じ通知にしない

政府広報オンライン「発災時の行動」は、警戒レベル3「高齢者等避難」を、避難に時間を要する高齢者や障害のある人等が危険な場所から避難する段階と案内しています。警戒レベル4は危険な場所にいる全員が避難する段階です。

内閣府の2026年3月改定「避難情報に関するガイドライン」は、同年5月下旬からの新しい防災気象情報を反映しています。情報名に「レベル3」等が入る警報もありますが、警戒レベル相当情報は警戒レベルそのものではなく、自治体の避難情報と住民の自主判断に使う参考情報です。

「高齢者なら全員、レベル3で同じ施設へ行く」と覚えず、自宅の災害種別ごとの危険、避難に要する時間、自治体の発令、防災気象情報、個別計画を重ねます。夜間や荒天後に初めて移動方法を考えないよう、早めに相談してください。

みさき 「袋の置き場所だけでなく、誰が持ち、第一避難先へ行けない時はどこに切り替えるかまで一枚にしよう」

薬・医療機器は用品より確保手順を決める

薬の日数を自己判断で固定しない

「全員1週間分」「全員2週間分」のような一律の日数は決められません。処方の条件、保管温度、使用期限、通院間隔、制度、本人の状態が違うためです。処方元と薬局へ、平時に次を相談します。

  • 本人の薬で可能な確保方法と更新のタイミング
  • 冷所など保管条件がある薬の停電時対応
  • 避難や中断が生じた時の連絡先と情報の伝え方
  • 普段の薬と防災用候補を入れ替える方法
  • 一般用医薬品やサプリメントを含め、併用情報をどう残すか

PMDA「知っておきたい薬の知識」は、お薬手帳に使用する薬、一般用医薬品、体調変化等を継続して記録し、医療者が重複、飲み合わせ、副作用等を確認することを案内しています。飲み忘れ時に2回分をまとめて飲まないことも示しています。本記事を根拠に薬の回数・量・種類を変えず、本人の処方元・薬局の指示を優先してください。

薬は名前のない小分けだけにせず、現在のお薬手帳や薬剤情報、短い紙の一覧、本人が普段使う電子情報に分散します。紙には更新日と相談先を入れます。支援者に共有する範囲は本人と決め、古い一覧を残したままにしません。薬の一覧は処方箋や現物の代わりではなく、災害時に同じ薬を必ず入手できる保証にもなりません。

医療・介護機器の電源は機器ごとに確認する

在宅酸素、吸引器、人工呼吸器等を含む医療機器や、電動の介護機器を使う場合は、機器の取扱説明書、メーカー、医療機関、在宅支援事業所、自治体と計画を作ります。型番・製造番号、必要な電力、起動時の負荷、劣化を含むバッテリーの状態と想定稼働時間、充電方法、交換部品、停電時の連絡先、電源で継続できない場合の移動先を機器ごとに確認します。

市販のポータブル電源1台で継続を保証できるとは限りません。未確認の変換器・延長方法につないだり、機器設定や酸素流量等を自己判断で変えたりしません。一般的な容量計算はポータブル電源の容量を使用機器と時間から見積もる方法を補助にし、接続可否、必要なバックアップ、練習方法は普段の専門職とメーカーに確認してください。

PMDAの医療機器安全情報では、添付文書、注意喚起、回収情報等を確認できます。家庭用品の点検時も、機器名だけでなく型番・製造番号を照合し、回収情報がないことを停電時の継続保証にはしません。

眼鏡・補聴器・移動補助具を普段の操作で試す

使い慣れた物と手入れ手順をセットにする

眼鏡、補聴器、入れ歯、杖、歩行器等は、種類が同じでも本人に合うとは限りません。普段使う物を中心に、ケース、手入れ品、電池や充電、取扱説明書を組み合わせます。

  • 眼鏡はケースに入れ、夜間でも置き場所を見つけられるか
  • 補聴器は電池式・充電式を区別し、交換や充電を支援者が再現できるか
  • 入れ歯は外す・保管する・洗う条件と水の必要量が分かるか
  • 杖や歩行器は現在本人に適合する物を使い、未調整の「予備」を一律に加えない
  • 連絡カードは、聞こえ方・見え方・伝え方を短く共有できるか

停電時の充電可否だけでなく、暗い場所で小さな電池や留め具を扱えるかも確認します。できない操作は本人の責任にせず、支援者側に移します。

約6kgを目標や安全上限にしない

政府広報の現行ページには非常用持ち出し袋の重さを約6kgとした想定がありますが、本人が安全に持てる上限ではなく、買い物の目標値でもありません。普段使う補助具、靴、衣類、水、個人用品を含む完成状態で役割を分けます。

たくみ 「袋だけを量らず、眼鏡や補聴器、普段の補助具、支援する人まで入った完成状態で考えよう」

安全な平坦な場所で、支援者と玄関までの取り出しを確認します。階段や車道、悪天候で試験しません。本人が持たない方が安全なら、本人は小型ポーチだけ、個人モジュールは支援者という分担で構いません。

食事・排せつ・清潔は実使用回数と介助を写す

食形態・水分・食事制限は普段の1食を正本にする

高齢者全員をおかゆや介護食に替えません。普通食を普段どおり食べる人は、食べ慣れた常温食品も候補です。やわらかさ、とろみ、水分量、食事制限、服薬との関係、開封・姿勢・見守りがある人は、現在の方法を変えずに写します。

農林水産省の要配慮者向け食品ストックガイドも、おかゆ、レトルト、栄養補助食品、好物、入れ歯用品、必要に応じた介護食品・とろみ調整食品等を案内しています。具体的な一食の組み立ては高齢者向け非常食を食形態・水分・介助から選ぶ方法で確認してください。

おむつ・パッド・携帯トイレは普段の回数から数える

一律の枚数ではなく、状態が安定した平常日の直近3日間を、昼・夜・種類別に記録します。体調や介護方法が変わった時は、3日だけを延長せず、現在のケア計画と供給元の記録に戻します。

直近3日の種類別使用合計 ÷ 3日 × 備える日数 → 包装単位に切り上げ

これは編集部が家庭在庫を仮置きする式で、公的な推奨枚数、交換基準、医療・介護上の必要量ではありません。「備える日数」も記事が決める値ではなく、自治体の想定、在宅か移動か、保管場所、入手経路を家庭と支援者で決めます。交換回数を減らすための式にはせず、普段の交換と廃棄分を含めます。

交換用手袋、清拭、皮膚ケア、消臭・処理袋、着替え、介助者の手洗いまで同じ一回に入れます。夜用と昼用、本人が交換できる物と介助が要る物を混ぜません。

内閣府のトイレ確保・管理ガイドラインは、足腰の弱い高齢者や車いす使用者がトイレを使いにくい場合、おむつの確保、動線、衛生等が課題になることを扱っています。便座の高さ、手すり、寝る場所からの距離、夜間照明、介助、処理まで確認します。

トイレを減らすために飲水を控える準備にはしません。水分の条件は本人の現在の医療・介護上の指示を優先します。家庭の携帯トイレ数は普段の排せつ回数から備蓄数を出す方法へつなげてください。

自作・共通セットへの追加・シニアセットを比較する

3つのそろえ方に総合順位はない

そろえ方 向く人・家庭 見落としやすい点 完成の確認
手持ち品で自作 普段用品の場所と更新を管理できる 共通装備の空欄、持ち出す人 7機能表と支援者の引継ぎ
共通セット+個人モジュール ライト等の土台だけまとめたい 重複、追加後の重量、電池 全品を開けて管理先を分ける
シニア向け市販セット 袋や基本品を一度に点検したい 「高齢者向け」でも本人用品は別 薬・感覚・食事・介護を追加する

普段の袋と用品で7機能が埋まり、第一・第二避難先と支援者が決まり、別の人も引き継げるなら購入不要です。反対に、購入しても未開封のまま、薬情報が古い、電池がない、本人が持てない場合は完成ではありません。

ゼニス「シニア向け一次避難セット」の現行仕様を見る

メーカー公式ページで2026年7月30日に再確認した「シニア向け一次避難セット S1-E150Z」は、約2,420g、300×130×400mmの2WAYリュックです。保存水500ml×2本、携帯おにぎり(鮭)、ライスクッキー、9光ライト、衛生用品、医事管理ファイル、携帯トイレ等を含みます。

ライト用の単4電池3本は別売です。食品の賞味期限表示は製造日より5年ですが、届いた時点の残存期間ではありません。メーカーは28品目のアレルギー表示として携帯おにぎりの「さけ」を掲載しています。現物の原材料・期限と本人の食形態・食事制限・アレルギーを照合し、水と食品の点数だけで必要時間分が完成したとは数えません。

常用薬、眼鏡、補聴器、本人の介護用品、現在の食形態も別に確認します。約2.42kgは個人用品追加前で、本人が持てる保証ではありません。メーカー掲載の発注単位は6個のため、個人向け販売店では1個で買えるか、価格、在庫、現行内容、届く食品の期限を再確認してください。メーカー表示価格は調査記録だけに残し、本文の購入判断に固定しません。

高齢者・防災

ゼニス シニア向け一次避難セット S1-E150Z

約2.42kgの2WAYリュックに、保存水500ml×2本、携帯おにぎり(鮭)、ライスクッキー、9光ライト、衛生用品、医事管理ファイル、携帯トイレ等をまとめた現行セット。ライト用単4電池3本は別売です。

選ぶポイント
口が広い2WAY袋と医事管理ファイルを点検の土台にしたい人向け。常用薬、眼鏡、補聴器、本人の介護用品・食形態、ライト用電池を足し、鮭を含む食品表示を現物で照合します。約2.42kgを完成重量や本人が持てる保証にはしません。
料金・在庫
2026年7月30日メーカー公式ページ確認。発注単位は6個のため、個人向け販売店では販売単位・価格・在庫・現行内容・食品の残存期限を再確認してください。

商品名の検索結果が開きます。同じシリーズの別型番も出るため、記事の型番・仕様・入数と一致するか確認してください。

楽天でみるAmazonでみる

現在は成果報酬用URLを設定しておらず、カードは公式情報への確認導線です。商品名ではなく、7機能の空欄、購入単位、電池、食品表示、追加後の重量を見て判断してください。

福祉避難所と在宅支援を用品だけで代替しない

直接避難・開設・対象は自治体に確認する

福祉避難所は、高齢者であることだけで無条件に直接入れる場所ではありません。内閣府の福祉避難所の確保・運営ガイドラインは、指定福祉避難所ごとに受入対象者を特定して公示し、個別避難計画等を通じて対象者を事前調整することで直接避難を促進する考え方を示しています。

自治体ごとに対象施設、受入対象者、開設時期、一般避難所等からの移送、直接避難、事前登録の方法が異なります。施設名に「福祉」があっても自己判断で直接向かわず、本人が受入対象として事前調整されているかを確認します。個別避難計画には、第一候補だけでなく、未開設・受入困難・道路寸断時の第二避難先と連絡先も入れます。

厚生労働省の災害時福祉支援体制の案内は、避難所や在宅等で生活する要配慮者に必要な支援体制を確保する目的で、災害派遣福祉チーム等の体制整備を扱っています。派遣の有無や到着時期を家庭で約束された支援として見積もらず、家庭用品を医療・介護・福祉そのものの代わりにしません。

一人暮らしや離れて暮らす家族の場合は、個人情報を玄関外に表示しません。本人の同意のもとで連絡先、入室が必要な場合の権限と連絡手順、近隣の支援者、訪問予定が変わった場合を決めます。暗証番号や鍵の場所は持ち歩くカードに書かず、自治体・事業者の手順で許可された相手へ別管理します。一般の水・食品・トイレの分散収納は一人暮らしの防災を部屋と外出先へ分ける方法も使えます。

今日は10分の見本確認で引継ぎの詰まりを探す

7動作を合否判定や避難訓練にしない

本人と普段の支援者だけが場所を知る状態を避けるため、本人が同意した別の家族・支援者と確認します。10分は編集部が作業を始めやすくするための時間枠で、公的な合格基準、本人の能力評価、実際の避難所要時間ではありません。疲れ、息苦しさ、痛み、不安があれば時間内でも中止し、本人同意のない相手とは無地の見本カードだけを使います。

  1. 本人用ポーチと支援者用モジュールの場所を見つける
  2. 更新日の新しい連絡カードを選ぶ
  3. 現在のお薬手帳・薬剤情報と相談先を見つける。薬を開封・移し替え・試用しない
  4. 眼鏡・補聴器等のケース、電池・充電手順を説明する。医療機器を計画外に操作しない
  5. 現在の移動補助具と完成した個人モジュールを安全な室内で玄関まで運ぶ
  6. 食事・水分・排せつ用品の本人用在庫を区別する
  7. 支援者と代替連絡先、第一・第二避難先へ連絡する手順を説明する

階段、車道、夜間、悪天候での歩行試験や、本人だけを外へ出す試験にはしません。できなかった項目を本人の不合格にはせず、買い足す前に、置き場所を一つにする、留め具を替える、文字や図を本人に合う形に直す、支援者側に移す順で調整します。実際の避難訓練は自治体・医療・介護の計画に沿って別に行います。

半年後と条件が変わった日に更新する

  • 処方、薬局、通院先、医療・介護機器が変わった日
  • 食形態、水分、排せつ、介護度、移動補助具が変わった日
  • 住居、避難経路、支援者、第一・第二避難先が変わった日
  • 電池・食品・衛生用品を使った日、期限が近づいた日
  • 市販セットの中身や保管場所を変えた日
  • メーカーの安全情報・回収情報が出た日

半年は編集部が忘れにくくするための確認時期で、薬、医療機器、食品、電池の公式な点検周期ではありません。処方元、メーカー、自治体、製品表示が示す時期を優先し、条件が変わった日は定期点検を待たず、カード、用品、支援者の情報を同時に直します。古い薬情報や避難先の紙は混在させず、個人情報は本人の同意した範囲で更新してください。

まとめ:個人ポーチ一つから始める

高齢者の防災グッズは、年齢別の専用品を増やすことが目的ではありません。普段止められない7機能を、本人用、支援者用、在宅の主在庫・計画に分け、買い物前に危険、避難開始、第一・第二避難先、支援者を決めます。

今日の一歩は、現在の薬情報の保管場所、眼鏡等、無地の見本カードを一つの個人ポーチに対応させることです。本人が同意した支援者と、更新日、提示先、代替連絡先を確認してください。10分は詰まりを見つける作業枠にすぎず、市販セットは、その後に残る共通装備の空欄だけを埋める候補です。

よくある質問

高齢者は全員、専用の防災セットが必要ですか?

必要とは限りません。年齢だけでは必要品を決めず、現在の薬、見る・聞く・伝える、移動、食事、排せつ、休息、支援の7機能を確認します。一般の持ち出し袋と普段の用品で埋まり、支援者が引き継げるなら専用セットは購入不要です。

常用薬は何日分を防災用に備えればよいですか?

全国一律の日数は決められません。処方元と薬局へ、本人の薬で可能な確保方法、保管、使用中断時の連絡先を相談してください。自己判断で回数や量を変えず、現在の薬とお薬手帳・薬剤情報を更新します。

高齢者なら福祉避難所へ直接避難できますか?

一律に直接避難できるとは限りません。指定福祉避難所ごとの受入対象者、開設時期、直接避難の事前調整、移送方法を自治体に確認します。個別避難計画があっても支援実施の保証にはならないため、支援者が来られない場合と第一候補を使えない場合も決めます。

高齢者用の防災リュックは何kgまでですか?

全国共通の安全上限はありません。政府広報にある約6kgの想定も目標重量にはせず、普段の補助具、靴、避難経路、支援者を含め、個人用品を足した完成状態で無理のない役割に分けます。

市販のシニア向け防災セットを買えば完成ですか?

完成ではありません。常用薬、眼鏡、補聴器、本人の介護用品・食形態・電池等は別に確認します。到着後に全品を開け、本人用と支援者用を分けます。10分は編集部が詰まりを見つけるために置く作業枠で、合格基準や避難所要時間ではありません。