この記事で解決したいこと投稿の勢い、画像、拡散数に引っぱられ、何をどの公式情報へ照合すればよいか分からない

結論: 災害時の投稿は、共有する前に発信元、発信日時、対象場所、根拠・元情報の4点を確認します。スクリーンショットではなく元投稿・元ページを開き、気象は気象庁、避難情報は自治体、交通・道路・ライフラインは各運営元等、主張を所管する一次情報へ照合します。公式確認が取れない時はデマと断定するのではなく、共有を保留します。自分や周囲に差し迫る危険がある時はSNS検証を続けず、現地の警報・避難情報・119番等の公的案内に従ってください。

災害時のデマや誤情報は、投稿の文章が不自然かどうかだけでは見分けられません。正しい内容でも古い、別の地域、途中だけ切り抜かれた情報なら、今いる人の判断を誤らせます。

共有する前に、発信元・日時・場所・根拠の四点でいったん止めます。元投稿を開き、主張を所管する公式ページへ照合し、確認できなければ「偽」と断定せず共有を保留します。

災害時の投稿は発信元・日時・場所・根拠の四点で止める

政府広報オンラインの防災特集は、災害情報を自治体等の信頼できる複数の情報源で確認し、SNS投稿では最新情報か、誰の発信か、他のアカウントにも同様の発信があるかを確認するよう案内しています。

投稿を見たら、次の四点を一行ずつ埋めます。

確認点 見ること 空欄なら
発信元 組織・本人、公式サイトとの接続、一次体験か転載か 発信者不明として保留
日時 投稿日時、更新日時、出来事が起きた時刻 古い可能性を残す
場所 市区町村、施設、河川・道路名、対象範囲 自分の地域へ当てはめない
根拠 公式発表、元動画、文書、現地確認等 断定せず元情報を探す

一つ欠けただけで「デマ」と決めません。四点は、共有や行動を急がず、次の確認先を決めるための停止線です。

スクリーンショットでなく元投稿・元ページを開く

スクリーンショットは、投稿者名、日時、前後の文、訂正、リンク先が切れていることがあります。画像だけをさらに共有せず、投稿URL・文書名・発表機関を探します。

元投稿を開いても、次を確認します。

  • その後に訂正・削除・更新がないか
  • 引用部分と元ページの本文が同じ意味か
  • 「○○によると」の○○へ実際にリンクしているか
  • 画像・動画が投稿本文と同じ日時・場所か
  • 災害名や地名が似た別地域でないか

URLが公式らしく見えても、文字を一部変えた偽サイトの可能性があります。SNS上のリンクだけに頼らず、普段保存した公式ページや検索結果のドメインを確認して開きます。

主張の種類ごとに所管する一次情報へ照合する

「公式アカウントを一つ見る」のではなく、主張の種類に合う所管先へ進みます。

投稿の主張 主な照合先
警報、雨、洪水、地震、津波、火山 気象庁、自治体
避難指示、避難所の開設 市区町村の防災ページ・配信
道路の通行止め 道路管理者、警察、自治体
鉄道・バス・航空の運行 各交通事業者
停電、断水、ガス・通信障害 各ライフライン事業者、自治体
救助・犯罪・不審者 警察・消防・自治体の公表と緊急窓口
支援物資、給水、罹災手続 自治体・制度所管機関

大雨時の警戒レベルや新しい名称は2026年からの防災気象情報、避難を始める条件は避難判断の確認順で扱います。A124では情報制度を説明せず、届いた主張を適切な所管先へ渡します。

一つの公式投稿が見つからなくても真偽を即断しない

災害直後は、公式発表が投稿より遅れる場合があります。「公式にないから偽」とも、「発表前の現地情報だから真」とも決められません。

確認できない時は、次の状態へ分けます。

  • 確認済み:所管する一次情報と日時・場所・内容が一致する
  • 矛盾あり:公式の訂正や別の対象地域等、食い違いが確認できる
  • 未確認:公式情報がない、元情報をたどれない、条件が不足する

未確認は、共有しないために十分な理由です。個別投稿の真偽を自分で確定する必要はありません。

画像・動画は撮影時期と場所を本文と分けて確認する

写真や動画が本物でも、説明文が正しいとは限りません。過去災害の画像、別地域の浸水、長い動画の一部だけが「現在の○○市」として使われることがあります。

画像と本文を別々に確認します。

  1. どのアカウントが最初に公開したかをたどる
  2. 撮影日・投稿日時・再投稿日時を分ける
  3. 地名、施設、道路、地形、天候が説明と合うかを見る
  4. 元動画の前後や高解像度版があるか確かめる
  5. 自治体・警察・消防・報道等の確認情報へ照合する

画像検索、地図、過去投稿の検索は補助になります。ただし、確認作業そのものが避難を遅らせるなら中止します。

AI生成かどうかだけで判断しない

生成AIで作られた偽画像が増えても、「指の形」「影」「不自然な文字」等の見た目だけで確実に判定できるとは限りません。実写でも古い・別地域・加工済みなら誤解を招きます。

AI判定ツールのスコア一つを結論にせず、画像の出所、初出、日時、場所、公式確認を組み合わせます。「AIか実写か」ではなく、投稿が主張する出来事を一次情報で確認できるかが中心です。

確認できない投稿は共有せず保留箱へ入れる

「念のため共有」「本当か分かりませんが拡散」は、未確認情報の到達範囲を広げます。政府広報の偽・誤情報案内も、正確性を判断できない場合は安易に投稿・拡散しないよう注意を促しています。

未確認情報は、次のように扱います。

  • リポスト、転送、引用投稿をしない
  • 家族グループにも「未確認」として急いで送らない
  • URL・確認時刻・未確認項目だけ自分用メモへ残す
  • 後で確認するなら公式ページを直接開く
  • 行動が必要なら、投稿でなく現地の公式警報・指示に従う

防災アプリの選び方で複数の通知経路を準備しておくと、災害時にSNSの一投稿だけへ依存しにくくなります。

救助要請を見ても自分で転載網を作らない

救助要請らしい投稿は緊迫して見えます。しかし、住所、氏名、電話番号、けが、家族情報等を転載すると、誤情報や個人情報が広がり、救助活動を妨げるおそれがあります。

警察庁の令和7年警察白書は、災害時の偽・誤情報が救助活動への支障や社会的混乱を生じさせ得るとしています。

自分・周囲が救助を必要とする場合は、可能な手段で119番・110番、自治体等の現行窓口へ、場所・状況・人数・連絡方法を直接伝えます。第三者の投稿を見ただけなら、拡散による救助を自分で組織せず、プラットフォームの通報機能や警察・消防等が案内する連絡方法を確認してください。緊急番号へ真偽確認だけの電話を集中させません。

誤って共有したら削除・訂正・公式情報を同じ相手へ送る

誤りや未確認と分かった時は、投稿を削除するだけで終えません。既読者が元情報だけ覚えている可能性があるため、同じ相手・グループ・投稿先へ訂正を伝えます。

訂正文は短くします。

先ほど共有した「○○」は、日時と場所を確認できませんでした。共有を取り消します。現時点の公式情報はこちらです:[公式URL](確認時刻○時)

何が誤りだったか確定している時だけ、その点を書きます。新しい未確認情報を訂正へ足さず、公式URLと確認時刻を示します。

個人情報と被災地の位置情報を広げない

訂正前のスクリーンショットへ氏名・顔・住所・電話番号等が含まれるなら、再掲して説明しません。被災者の生活場所、空き家、防犯設備、子ども、医療情報等も拡散範囲を広げないようにします。

災害用伝言サービス等で家族の安否を残す場合は、公開SNSへ詳細を書かず、171の使い方等、目的に合う経路を使います。

今日、自治体・気象庁・交通の公式ページを保存する

災害が起きてから、似た名前のアカウントやリンクを探すと迷います。平時に次の三つをブラウザへ保存してください。

  1. 住んでいる・働いている市区町村の防災ページ
  2. 気象庁の地域防災情報・キキクル等の入口
  3. よく使う鉄道・道路・ライフラインの公式障害情報

保存後、公式サイトから案内されているSNSアカウント・アプリかも確認します。家族には「緊急時は転送文でなく、この保存先を見て、確認時刻を添える」と共有します。

まとめ:四点を確認し、未確認なら共有を止める

災害時のデマ・誤情報対策は、怪しい文章を当てるゲームではありません。発信元・日時・場所・根拠を確認する→元投稿を開く→所管する公式情報へ照合する→未確認なら共有を保留する→誤共有は同じ相手へ訂正するという手順です。

今日、自治体・気象庁・交通の公式ページを一つずつ保存してください。災害時にSNS内を探し続けず、一次情報へ直接移る近道になります。

よくある質問

災害時のデマは何を見れば分かりますか?

発信元、発信日時、対象場所、根拠・元情報の4点を確認し、主張を所管する自治体・気象庁・警察・消防・交通機関・ライフライン事業者等の公式情報へ照合します。4点が欠けるだけでデマとは断定できませんが、確認できるまで共有を保留できます。

認証済みアカウントやフォロワーが多い投稿なら信頼できますか?

認証表示やフォロワー数だけでは、投稿内容の正確さ・新しさ・対象地域を保証できません。アカウント名だけでなくプロフィールから公式サイトへ進み、公式サイト側から案内されたアカウントか、投稿が元の公表内容と一致するかを確認してください。

同じ内容を多くの人が投稿していれば本当ですか?

転載・引用・コピーにより、一つの情報が多数の投稿に見えることがあります。人数ではなく、異なる一次情報が同じ事実を確認しているかを見ます。元をたどれない投稿は共有を止め、所管する公式発表を待ちます。

災害画像が昔のものか確認する方法はありますか?

まず元投稿と初出、撮影日時・場所の説明、画像内の地形・看板・天候等が主張と合うかを確認します。画像検索等は補助になりますが、加工・切り抜き・AI生成の有無を一般利用者が画像だけで断定するのは困難です。公式機関や報道機関の確認情報へ照合してください。

誤った災害情報を共有してしまったらどうしますか?

可能なら元の共有を削除し、同じ相手・グループ・投稿先へ、何が未確認または誤りだったかと、確認できた公式情報を訂正として伝えます。削除だけでは既読者に訂正が届かないことがあるため、短い訂正文も残してください。