この記事で解決したいことガス臭・設備損傷・地域供給停止と、マイコンメーターの安全遮断を見分けず、すぐ復帰ボタンを押してよいか分からない

結論: 揺れがおさまり身の安全を確保した後、ガス臭、機器・接続具・給排気設備の破損、浸水等があれば復帰操作をせず、火気と換気扇・電気スイッチを避けて契約先のガス漏れ緊急窓口へ連絡します。異常がなく、地域の供給停止でもない時だけ、屋内外の全ガス機器を止め、契約事業者が示す自宅のメーター型式別手順を行います。復帰しない、再び止まる、操作に迷う時は繰り返さず事業者へ連絡してください。

地震後にガスが出ない時、最初に押すのは復帰ボタンではありません。身の安全を確保し、ガス臭・設備異常・地域の供給停止がないかを確認します。復帰操作は、この三つを除外でき、契約事業者が自宅のメーター型式について案内している時だけ行います。

この記事は家庭用の都市ガス用マイコンメーターを中心に、操作へ進める条件と止める条件を整理します。LPガス、業務用、大型メーター等では表示・操作・連絡先が異なるため、契約事業者の手引きを優先してください。

地震後はガスメーターより先に身の安全を確保する

大きな揺れの最中に、コンロや屋外のガスメーターへ向かいません。東京ガスネットワークの自然災害時の案内は、地震時は身の安全を最優先とし、揺れている間は危ないため火に近づかないよう示しています。

順番は次のとおりです。

  1. 落下物、家具、ガラス、火災等から身を守る
  2. 揺れがおさまってから、使用中だったガス機器を止める
  3. 避難情報、火災、建物損傷等の差し迫った危険を確認する
  4. 安全に自宅へとどまれる場合だけ、ガスの状態を確認する

ガスを戻すために、避難を遅らせません。地震直後の身の守り方は地震が起きた時にすることへ分け、本記事は揺れがおさまり安全を確保した後から扱います。

揺れている間は火元やメーターへ近づかない

マイコンメーターは、震度5相当以上の地震等を感知すると安全装置が作動し、ガスを遮断する場合があります。ただし、すべての地震で必ず止まるわけでも、止まった原因が必ず地震だけとも限りません。

日本ガス協会の案内では、地震のほか、ガスの異常流出、ガス圧低下、機器の長時間使用等でも遮断することが示されています。赤ランプの点滅を見ただけで「地震の正常作動だから安全」とは決めません。

ガス臭・破損・浸水があれば復帰操作をしない

復帰操作へ進む前に、ガス機器の火をつけず、次を安全な距離から確認します。

  • ガス臭がしないか
  • ガス機器本体に変形、破損、転倒、落下がないか
  • ガス接続具に外れ・ずれ等が見えないか
  • 煙突、排気筒、給気口に外れ、へこみ、穴、ふさがりがないか
  • ガス機器や配管が浸水していないか
  • 建物、メーターボックス、周辺に倒壊・火災・漏電等の危険がないか

一つでも異常がある、近づかなければ確認できない、判断に迷う場合は操作を止めます。販売店、機器メーカー、ガス事業者、建物管理者等へ点検を依頼してください。接続具を差し直したり、排気筒やメーターを分解したりしません。

換気扇や電気のスイッチに触れず緊急連絡先へつなぐ

ガス臭がする時は、火をつけず、換気扇・照明等の電気スイッチに触れません。スイッチの入り切りで火花が出る可能性があるためです。復帰ボタンも押しません。

東京ガスネットワークは、可能な範囲でガス栓とメーターガス栓を閉め、窓を開け、ガス漏れ通報専用電話へ連絡するよう案内しています。ただし、臭いが強い、建物が損傷している、メーターへ安全に近づけない時は、閉栓のために危険へ近づきません。火気とスイッチを避けてその場を離れ、安全な屋外等から契約先の緊急窓口へ連絡します。

契約先が東京ガスとは限りません。検針票、契約書、警報器・メーター周辺の正規案内、事業者公式サイト等で、自宅のガス漏れ緊急窓口を確認してください。

地域の供給状況と自宅のメーター型式を確認する

大きな地震・災害では、家庭のメーターだけでなく地域単位でガス供給が停止する場合があります。供給停止区域では、自宅の復帰ボタンを押しても供給は再開しません。

ガス事業者の公式な供給・復旧情報で、次を確認します。

  • 自宅住所が供給停止区域か
  • 供給再開の発表があるか
  • 家庭で復帰操作をしてよい段階か
  • 訪問確認・開栓作業が必要か
  • 情報の更新日時

SNSの「隣の地域は戻った」「この操作でついた」という投稿を、自宅の供給再開判断に使いません。住所と契約事業者の公式情報へ戻します。

供給停止区域では自宅のボタンで再開できない

地域供給停止中に、メーターボックスを開けて操作を繰り返したり、配管・栓を動かしたりしません。供給再開は導管や区域の安全確認を伴うため、事業者からの案内を待ちます。

避難生活が続く場合も、都市ガスの代わりにカセットコンロを室内暖房へ流用しません。カセットコンロの防災利用は燃料と使用条件を別記事で扱います。本記事は代替熱源の商品選びを扱いません。

メーターの型式と契約事業者の手順を照合する

東京ガスネットワークのガスメーター復帰ページは、一般型、通信機能付き、無線機付き、業務用等を分けています。型式によってボタンの位置、表示、待ち時間が異なります。

平時または安全な状況で、メーター本体や事業者の手引きから型式を確認します。暗い共用廊下、倒れた物の近く、浸水箇所、立入禁止区域へ探しに行きません。集合住宅でメーターボックスの鍵や扉を管理者が管理している場合は、勝手にこじ開けず管理側へ連絡します。

復帰前に屋内外のガス機器をすべて止める

ガス臭・損傷・浸水等がなく、地域供給も再開し、自宅の型式別手順で復帰操作が案内されている場合に進みます。

まず、すべてのガス機器を止めます。

  • ガスコンロのつまみを停止位置へ戻す
  • 給湯器・風呂・床暖房・暖房機等の運転を止める
  • 屋外設置のガス機器も止める
  • 使っていない器具栓が閉まっているか確認する
  • 家族が別室でガスを使わないよう共有する

止めたか分からない機器がある、住戸外の設備を確認できない、共同設備がある場合は、自己判断で復帰せず事業者・建物管理者へ連絡します。

一般型でもメーターガス栓は公式手順どおり扱う

日本ガス協会と東京ガスネットワークの一般型マイコンメーター例では、全ガス機器を止める一方で、メーターガス栓は閉めずに復帰操作を行います。しかし、これは一般型の例です。

「地震後だから元栓を必ず閉める」「復帰前だから必ず開ける」と一文だけを切り取らず、ガス臭時の緊急対応と、異常がない時の型式別復帰手順を分けます。自宅のメーター、ガス種、設備に対応する契約事業者の現行手順を優先してください。

一般型マイコンメーターは公式の四手順で復帰する

ここでは、東京ガスネットワークの一般型マイコンメーターと日本ガス協会が示す代表例を、流れの理解用に整理します。自宅の型式が一般型で、契約事業者の手順と一致することを確認してから行います。

  1. 屋内外のすべてのガス機器を止める
  2. 復帰ボタンのキャップを外す
  3. 復帰ボタンを奥まで押し、ランプを確認してゆっくり手を離す
  4. ガスを使わず約3分待ち、点滅が消えたか確認する

復帰ボタン以外のねじ、配管、メーター本体を触りません。火を近づけて漏れを確認しません。手順中は家族にもガスを使わないよう伝えます。

待ち時間と表示は型式ごとの案内を優先する

約3分は一般型の代表例です。東京ガスネットワークでも、別型式には2分の案内等があります。ランプが点かない場合がある型式、液晶表示で確認する型式もあります。

待ち時間を短縮したり、別型式のボタン位置や表示をまねたりしません。型式が分からない、文字が読めない、手引きと実物が違う、操作しにくい場合は事業者の訪問・電話案内を利用します。

復帰しない・再び止まる時は繰り返さず連絡する

一般型の公式手順どおりに行っても点滅が消えない時は、すべてのガス機器を止め忘れていないかを安全な範囲で一度確認します。それでも復帰しない、または次の状態なら、操作を中止してガス事業者へ連絡します。

  • 赤ランプ等の遮断表示が消えない
  • 一度戻ってもすぐ再遮断する
  • ガス臭、異音、異常な炎、点火しにくさがある
  • 機器、接続具、給排気設備に異常が見える
  • 地域供給の状態が確認できない
  • メーター型式・表示・操作が公式手順と一致しない
  • メーターボックスへ安全に近づけない

復帰しない原因を探すために、ガス栓を順番に開けて試したり、メーターを叩いたり、分解したりしません。ガスメーターは修理対象として家庭で触る機器ではありません。

再開後も一台ずつ異常がないか確認する

復帰表示が正常になっても、地震でガス機器や給排気設備が傷んでいない保証にはなりません。契約事業者・メーカーの案内に従い、使用する機器を一台ずつ確認します。

点火後にガス臭、炎の異常、燃焼音の変化、目の刺激、気分不良等があれば直ちに使用を止めます。換気設備が停電している、給排気口が塞がっている、機器が浸水した等の場合は使用せず、点検を依頼してください。

在宅避難の備えは、ガスだけでなく建物、水、トイレ、電源、室温、薬等を合わせて生活継続を見直すために使います。ガスが戻った一項目だけで自宅滞在を続けられるとは決めません。

今日、契約事業者とメーター型式を確認する

地震がない平時に、次の四点を確認します。

  1. 契約中のガス事業者とガス種
  2. ガス漏れ緊急窓口と供給・復旧情報ページ
  3. 自宅のガスメーターの場所・型式
  4. 型式別の公式復帰手順と家族が止める機器

写真や手順を保存する場合も、連絡先・型式・更新日が分かる公式ページを保存します。防災チェックリストには「ガス臭なら操作しない」を、復帰手順より上に書いてください。

よくある質問

地震でガスが止まったらすぐ復帰ボタンを押しますか?

先に身の安全を確保し、ガス臭、機器・接続具・給排気設備の破損、浸水等がないか、地域のガス供給が停止していないかを確認します。異常や供給停止があれば操作しません。異常がなく、契約事業者が自宅のメーター型式について復帰可能と案内している時だけ、その公式手順に従ってください。

ガス臭い時に換気扇を回してよいですか?

換気扇や照明等の電気スイッチに触れず、火をつけません。東京ガスネットワークは、可能な範囲でガス栓・メーターガス栓を閉め、窓を開け、ガス漏れ通報専用電話へ連絡するよう案内しています。安全に行えない場合は操作せず離れ、屋外等の安全な場所から契約先の緊急窓口へ連絡してください。

一般型マイコンメーターの待ち時間は何分ですか?

日本ガス協会と東京ガスネットワークの一般型マイコンメーター例では、復帰ボタン操作後にガスを使わず約3分待ちます。ただし、メーター型式によって待ち時間・ボタン・表示が異なるため、一般例を自宅へそのまま当てず、契約事業者の型式別ページや手引きを確認してください。

復帰操作をしても赤ランプの点滅が消えない時は?

ガス機器の止め忘れ、ガス漏れ、地域の供給停止、型式違い等が考えられます。すべての機器を止めたかを安全な範囲で確認し、契約事業者の公式手順が認める再確認以上に繰り返さず、ガス事業者へ連絡してください。メーターや配管を分解・修理しません。

地震後にガスが一台だけ使えない場合もメーターを復帰しますか?

他のガス機器が使えるなら、家全体のメーター遮断ではなく、その機器や接続の問題の可能性があります。異常がないか確認して使用を止め、販売店、メーカー、ガス事業者等へ相談してください。機器一台の不具合を直すためにメーター操作を繰り返しません。