この記事で解決したいこと場所ごとの情報が多く、揺れている最中と収まった直後の行動順を言えない

結論: 地震が起きたら、まず頭を守り、落下・転倒・移動する物から離れ、揺れが収まるまで無理に移動しません。自宅では丈夫な机の下や安全空間、施設では係員の指示、電車・バスでは手すり、運転中は急操作を避けて左側へ停止します。揺れが収まってから、けが・火元・出口・周囲の損傷・公式情報を確認します。ただし海岸や川沿いで強い揺れ、または弱くても長い揺れを感じた時は、津波警報を待たず高い安全な場所へ避難します。

地震が起きた時に最初にするのは、玄関へ走ることでも、火元へ向かうことでもありません。頭を守り、落下・転倒・移動する物から離れ、揺れが収まるまで無理に動かないことです。

丈夫な机が近ければ下へ入り、遠ければ机へ走らず、その場の安全空間で姿勢を低くします。揺れが収まってから、けが、火元、出口、周囲の損傷、公式情報を確認します。海岸・川沿いの強い揺れや長い揺れだけは、津波避難を直後の最優先にしてください。

地震の揺れを感じたら最初に頭と体を守る

令和8年版防災白書は、緊急地震速報を見聞きした時や揺れを感じた時の行動は、居場所で異なると説明しています。それでも共通する最初の順番は次の三つです。

  1. 低くなる: 転倒しにくい姿勢を取る
  2. 頭と首を守る: 手、かばん、クッション等、今使える物で守る
  3. 危険物から離れて待つ: 家具、窓、照明、棚、塀、看板等から可能な範囲で離れる

「机の下」は有力な安全空間ですが、遠い机までガラスや家具の前を横切ることが正解ではありません。周囲を一瞬見て、今いる場所で最も危険が少ない空間を選びます。

外へ走らず火を消しに行かず揺れが収まるまで待つ

気象庁の行動例は、家庭では頭を保護して丈夫な机の下等へ入り、慌てて外へ飛び出さず、無理に火を消さないよう案内しています。

揺れている時は、食器、熱い鍋、家具、ガラス等も動きます。離れた玄関や台所へ移動せず、まず自分が動ける状態を保ちます。子どもや家族を大声で呼び寄せるより、各自が今いる場所で身を守れるよう、平時に場所別の動作を決めます。

自宅では家具・窓から離れ丈夫な机か安全空間へ移る

自宅での初動は、今いる部屋で変わります。

いる場所 揺れている間 避ける行動
居間・食卓 近い丈夫な机の下、または家具・窓から離れた安全空間で頭を守る 離れた机や玄関へ走る
台所 火・刃物・食器棚・冷蔵庫から可能な範囲で離れ、頭を守る 熱い鍋や火元へ手を伸ばす
寝室 寝具や枕で頭を守り、背の高い家具・窓から離れる 暗い床を裸足で走る
浴室・トイレ 頭を守り、鏡・棚・割れる物から離れられる範囲で待つ 揺れの最中に廊下へ飛び出す

家具の位置で安全空間が作れない部屋は、平時に家具固定と配置を見直します。固定は揺れの最中に行う作業ではありません。

揺れが収まってからけが・火元・出口を確認する

揺れが収まったら、次の順で無理なく確認します。

  1. 自分と同居者のけが、出血、閉じ込めを確認する
  2. 床、家具、窓、天井、階段等に移動を妨げる損傷がないか見る
  3. 安全に近づける場合だけ火元を確認する
  4. 出口が開くか、外側に落下物・火災等がないか確認する
  5. 地震・津波・自治体情報を複数経路で確認する

2026年の政府広報「発災時の行動」も、火を使っていた時は揺れが収まってから火の始末をするよう案内しています。火災、ガス臭、電気設備の損傷が疑われる時は、照明や火気をむやみに使わず、危険な場所から離れて119、ガス事業者、施設管理者等の現行案内へつなぎます。

施設・電車・エレベーターでは係員と設備の動きに合わせる

店舗、劇場、駅、地下街等では、人が同時に出口へ向かうこと自体が危険になります。

  • かばん等で頭を守り、陳列棚、照明、ガラスから離れる
  • 出口へ走らず、館内放送と係員の指示を聞く
  • 暗い・煙がある・天井材が落ちる等の危険から離れる
  • 勝手に立入禁止区域、線路、車道へ出ない

施設の避難誘導は、その建物の損傷、火災、出口の状態を踏まえて行われます。スマートフォンで情報を探し続け、周囲の案内を聞き逃さないようにします。

出口へ殺到せず手すりを持ち最寄り階で降りる

電車・バスでは、つり革・手すりにつかまり、急停車や転倒に備えます。座っている時は、かばん等で頭を守ります。運転士・乗務員の指示があるまで、勝手にドアを開けたり線路へ降りたりしません。

エレベーターでは、操作できるなら最寄り階で停止するようにし、扉が開いた階で降ります。閉じ込められた場合は非常ボタン・インターホン等で連絡し、扉をこじ開けません。揺れが収まった後の避難にもエレベーターを使わず、施設の案内に従います。

屋外・運転中は落下物と急操作を避ける

屋外では、頭上と足元の両方を見ます。

  • ブロック塀、石塀、自動販売機等の倒れやすい物から離れる
  • 看板、窓ガラス、外壁材、瓦等が落ちる範囲から離れる
  • かばん等で頭を守り、車道へ飛び出さない
  • 山・崖では落石、がけ崩れから離れる

気象庁は、街中では塀・看板・割れたガラスに注意し、丈夫なビルのそばなら中へ避難する例を示しています。ただし、入口や外壁が損傷している、火災・煙がある等の場合は入らず、周囲の状況と施設案内を優先します。

塀・看板・ガラスから離れ車は緩やかに左へ止める

運転中に緊急地震速報や揺れを感じたら、急ブレーキ・急ハンドルを避けます。

  1. ハザードランプで周囲へ注意を促す
  2. 周囲の車、歩行者、落下物を確認しながら緩やかに減速する
  3. 大きな揺れなら道路の左側へ停止する
  4. 停止後はラジオ・道路情報・警察の指示を確認する

橋、トンネル、斜面、海岸等では周囲の危険が異なります。揺れの最中に慌てて車外へ出ず、停止後も現場の警察・道路管理者の指示を優先します。車を離れる条件や鍵の扱いを全国一律に固定しません。

海岸・川沿いでは強い揺れや長い揺れを避難開始の合図にする

海岸や川沿いで強い揺れ、または弱くても長くゆっくりした揺れを感じた時は、揺れから頭を守った後、津波情報を待たず海岸・川から離れて高い安全な場所へ移ります。

ここでは地震直後の開始条件だけを扱います。大津波警報・津波警報・津波注意報ごとの対象行動、避難先で確認する情報、解除まで戻らない理由は気象庁の現行案内で確認してください。ハザードマップで、平時に高台・津波避難ビルと経路を確認します。

揺れの後は余震と壊れた場所を避け公式情報を確認する

大きな地震の後は、続く地震活動で損傷した家屋、塀、崖等がさらに崩れることがあります。気象庁の大地震後の注意は、危険な作業を延期し、救助時もすぐ避難できるようにするなど、二次災害を防ぐよう案内しています。

救助・消火を手伝う場合も、自分が巻き込まれない範囲で行い、119・消防・警察・施設管理者等へつなぎます。

移動・避難の判断は周囲と自治体情報を合わせる

揺れが収まった後に、自宅に留まるか、指定緊急避難場所等へ移るかは、火災、津波、建物損傷、避難情報、家族条件で変わります。本記事の場所別初動だけで決めません。

避難するか迷う時の判断手順で、今いる場所の危険、避難情報、移動経路、家族条件を順に確認します。危険が切迫している時は比較を続けず、公的機関の案内と安全確保を優先してください。

今日行うのは、地震の全場面を暗記することではありません。自宅で最も長くいる一場所を選び、頭を守れる安全空間までの動作を平時に一度試すことです。

よくある質問

地震が起きたら最初に何をしますか?

まず頭と体を守ります。落下・転倒・移動する物から離れ、近くの丈夫な机の下や安全空間で姿勢を低くし、揺れが収まるまで無理に移動しません。玄関や火元へ走るのは避けます。

地震の時はすぐ外へ出た方がよいですか?

揺れている最中に慌てて外へ飛び出すと、ガラス・看板・瓦・塀等で負傷するおそれがあります。まずその場で頭と体を守り、揺れが収まってから周囲と出口の安全を確認します。ただし海岸・川沿いの津波避難等、直後に移動が必要な条件は別です。

地震の時はすぐ火を消しますか?

揺れている最中に無理に火元へ近づきません。まず身を守り、揺れが収まってから、安全にできる場合だけ火元を確認します。火災、ガス臭、設備損傷等がある場所には近づかず、119、ガス事業者、施設管理者等の案内を優先してください。

海の近くで揺れたら津波警報を待ちますか?

待ちません。海岸や川沿いで強い揺れ、または弱くても長くゆっくりした揺れを感じた場合は、直ちに海や川から離れ、高い安全な場所へ避難します。津波警報・注意報が解除されるまでは戻りません。