この記事で解決したいこと10,000mAhならスマホを必ず2回満充電できると思い、Wh、変換損失、使用中の消費、端末対応ケーブル、人数、分散保管を確認できていない

結論: 容量を1つに固定せず、毎日携帯なら約112gの5,000mAh級、USB-Cスマホの主力なら約215gの10,000mAh級、家族共有なら約450gの20,000mAh級を候補にします。mAhから満充電回数を決めず、手持ち端末を20→80%に何回戻せるかを実測し、端末台数×日数から分散本数を決めます。

防災向けモバイルバッテリーのおすすめ容量は、全員共通の10,000mAhではありません。毎日持ち歩く1人分なら約112gの5,000mAh級、USB-Cスマホの主力なら約215gの10,000mAh級、家族で共有するなら約450gの20,000mAh級が候補です。

ただし、mAhをそのまま「スマホを満充電できる回数」にはできません。端末の電池、変換損失、ケーブル、画面や通信の使用、温度で結果が変わります。

この記事では、満充電回数を推測する代わりに、自分のスマホを20→80%に戻せる回数を家庭の単位にします。容量、端子、重さを比べ、1台に集めるか2台に分けるかまで決めます。

結論:容量ではなく必要補充回数で選ぶ

5,000・10,000・20,000mAh級の役割を分ける

容量帯 この記事での役割 重さの例 選ぶ条件 避けたい決め方
5,000mAh級 毎日携帯、1人の緊急補充 約112g 普段のバッグにケーブルと入る 家族数日分を1台で賄う
10,000mAh級 1人の主力、2台への分散 約215g USB-C一体型と別ポートを使える 必ず2回満充電できると考える
20,000mAh級 2人以上の共有、長めの予備 約450g 重さを持て、別行動時の予備もある 複数端末を同時に高速充電できると思う

同じ合計20,000mAhでも、20,000mAhを1台と10,000mAhを2台では使い方が違います。1台なら充電・点検をまとめやすい一方、故障、置き忘れ、別行動で全量を失います。2台なら分けられますが、残量確認と本体充電が2回必要です。

先に次の4項目に答えてください。

  1. 家族のスマホを20→80%に、1日何回、何日戻すか
  2. USB-C、Lightningなど、各端末につながるケーブルがあるか
  3. 約112g、約215g、約450gのどこまで普段から持てるか
  4. 購入後に同じ端末で補充回数を実測し、メーカー指定周期の充放電と3か月ごとの外観・リコール確認を続けられるか

スマホと小型USB機器だけで足りるなら、AC家電を動かす大きな電源から選ぶ必要はありません。反対に冷蔵庫、電気毛布、調理家電まで使うなら、必要Whを家電から計算してから中容量ポータブル電源の比較へ進みます。

10,000mAhを「2回充電」と決めない

mAhは電圧をそろえないと比べにくい

モバイルバッテリー本体に電圧Vと容量mAhが表示されていれば、電力量の入口は次の式です。

Wh = V × mAh ÷ 1000

たとえば5,000mAhのELECOM DE-C45-5000は3.7Vなので、3.7×5,000÷1,000=18.5Whです。20,000mAhのDE-C77-20000は3.7V・74Whです。

一方、ナトリウムイオン型DE-C55L-9000は9,000mAhでも3.0V・27Whです。mAhだけを見て、10,000mAh級より少し小さくて軽い製品とは判断できません。実際の重さは約350gあります。

さらに、モバイルバッテリーの電池からUSB出力に変換し、スマホ側で充電する間に損失が出ます。画面表示、通信、位置情報を使いながら充電すれば、その場でも電力を消費します。モバイルバッテリーWh÷スマホ電池Whは理論上限の入口で、実際の回数ではありません。

メーカーの回数にも試験条件がある

ELECOM DE-C45-5000の公式仕様は、電源を切った1,800mAhスマホで約1.8回、3,000mAhスマホで約1.1回と案内しています。充電中にスマホを使うと、この回数まで充電できない場合があります。

Anker A1259の公式ページも、iPhone 15シリーズの満充電は2回未満と明記しています。「10,000÷端末mAh」で2回と決めず、メーカーの対象機種、電源状態、使用条件を読みます。

20→80%の補充レシートを作る

停電時は、毎回0→100%にするより、連絡と情報確認に使える残量に複数台を戻す運用が考えられます。そこで購入前後の共通単位を「20→80%の60ポイント補充」にします。これは電池寿命を保証する充電法ではなく、家庭で同じ条件を比べる記録単位です。

記録欄 書くこと
端末 機種、電池の劣化状態、開始20%前後
利用条件 省電力設定、画面・通信・位置情報の使い方
バッテリー 型番、開始・終了残量、使用ポート
ケーブル USB-C/Lightning、長さ、対応W
結果 80%までの時間、異常発熱、補充後の残量

同じ端末と使い方で2〜3回試し、「この家の1補充で何ポイント減るか」を確認します。バッテリーを毎回空にし切る試験はせず、製品の充放電・保管指示を優先してください。

2人が3日間、1日1回ずつ補充する入口は、2台×3日×1回=6補充です。手持ち品で1補充に30%使うなら単純計算は180%分ですが、通信が増える日、経年劣化、低温・高温を考え、ぎりぎりにはしません。公称mAhではなく、この実測記録から本数を決めます。

5,000・10,000・20,000mAh級の現行3候補

容量、端子、単独・複数出力を同じ表で見る

2026年7月30日に各社公式ページと説明書で確認した値です。価格、在庫、色、同梱品、仕様、保証条件は変わるため、購入直前に再確認してください。異なる容量帯の総合順位ではなく、役割ごとの候補です。

製品 容量 端子 最大出力の要点 重さ・大きさ 本体充電の目安 向く役割
ELECOM DE-C45-5000 5,000mAh・18.5Wh USB-C×1、USB-A×1 5V・合計最大3A 約112g、63×13.5×94.5mm 約2時間40分 毎日携帯、1人の分散
Anker A1259 10,000mAh USB-C×2、USB-A×1 単独最大30W、複数合計最大24W 約215g、104×52×26mm 約1.5時間 USB-Cスマホの主力
ELECOM DE-C77-20000 20,000mAh・74Wh 一体型USB-C、USB-C、USB-A USB-C単独最大67W、2ポート以上は合計15W 約450g、69.7×28×163.5mm 約2時間30分 家族共有、長めの予備

本体充電時間は指定出力のAC充電器とケーブル、製品本体のみ等の条件付きです。高速な充電器を別に購入する前に、手持ち充電器の出力と、停電前に充電を戻せる生活動線を確認します。

ELECOM DE-C45-5000:毎日持てる約112g

DE-C45-5000は、約13.5mmの薄型、約112g、5,000mAh・18.5Whです。USB-CとUSB-Aを1口ずつ備え、合計最大は5V・3Aです。USB PDの高出力より、普段のバッグに入れ続けられる軽さを優先する候補です。

0.1mのUSB-C-USB-Aケーブルが付属しますが、端末に接続するケーブルが別に必要な場合があります。Lightning端末は対応ケーブルを追加します。「付属ケーブルがある」ことと「自分のスマホにつながる」ことを分けて確認してください。

約500回、丸形PSE、保証1年、JBRC回収対象という現行仕様です。家族数日分を1台に任せず、普段携帯の1人分や、10,000mAh級とは別の袋に分ける補助に向きます。

Anker A1259:USB-C一体型の10,000mAh

Anker Nano Power Bank A1259は、10,000mAh、約215gで、入出力に使えるUSB-Cケーブルを内蔵します。USB-Cを2系統、USB-Aを1口備え、残量表示があります。1ポート使用時は最大30W、複数ポート使用時は合計最大24Wです。一体型ケーブルから最大30Wで本体を約1.5時間充電する案内です。

USB-Cスマホならケーブル忘れを減らせますが、Lightning端末は別売りの対応ケーブルが必要です。一体型ケーブルが傷んだときに別のUSB-Cポートと予備ケーブルを使えるかも、受取後に確認します。

パススルー充電には対応せず、電熱ベストや空調服などへの使用も禁止されています。動作温度は約0〜35℃です。公式の安全情報は、長期間使わない場合も3か月に1度充放電するよう案内しています。保証は正規販売店から購入した対象品が通常24か月で、Anker会員登録による6か月延長には条件があります。購入直前に在庫、現行仕様、購入経路ごとの保証を確認してください。

ELECOM DE-C77-20000:家族共有の74Wh

DE-C77-20000は、20,000mAh・74Wh、約450gです。一体型USB-Cケーブル、USB-Cポート、USB-Aポートを備え、USB-C単独では最大67Wに対応します。

ただし、2ポート以上を同時に使うと合計最大15Wです。「3台つなげられる」と「3台を同時に速く充電できる」は同じではありません。家族のスマホは時間を分け、残したい端末から順番に補充します。

最大65W入力で、本体充電約2時間30分は67W以上のAC充電器を使い、本体だけを充電した条件です。約500回、0〜40℃、丸形PSE、保証1年、JBRC回収対象です。約450gを持てない、家族が別行動するのに予備がない場合は、10,000mAh級2台への分散も比べます。

ナトリウムイオン9,000mAhは別条件で比べる

ELECOM DE-C55L-9000は、9,000mAhでも3.0V・27Wh、約350gです。USB-C単独最大45W、USB-A単独最大18W、同時使用時は合計最大20Wです。約5,000サイクル、放電時-35〜50℃という仕様があり、メーカー指定の動作温度範囲や長いサイクル寿命を優先する特殊候補です。温度範囲の広さを、どこに置いても安全という意味にはしません。

5,000サイクルは電池性能の目安で、本体保証は1年です。防水・防塵ではありません。ナトリウムイオン蓄電池はリチウムイオン蓄電池のPSE規制対象外で、メーカーは対象リチウム製品に準じた安全確認を行ったと案内していますが、国の認証や事故ゼロの保証とは扱いません。回収は通常のJBRCボックスではなく、メーカー修理センターへの発送または指定店舗への持込みを確認し、自治体の指示がある場合は従います。

さらに、ELECOMの2026年5月1日訂正によると、ナトリウムイオン電池搭載製品は4月24日のルール更新で新たに禁止されたのではなく、それ以前から機内持込み・預け入れとも不可です。旅行兼用、軽さ、Whを優先する人には、3候補と同じ順位で勧めません。

4条件を満たす場合だけ商品を比較する

次の4つを確認できた人向けの候補です。

  1. 必要な20→80%補充回数を、端末台数×日数で数えた
  2. 家族全員のUSB-C・Lightning等の端子と予備ケーブルを確認した
  3. 毎日持つ袋と自宅保管で、重さと分散先を決めた
  4. 受取後に同じ端末で実測し、メーカー指定周期の充放電と3か月ごとの外観・リコール確認を続ける
モバイルバッテリー・防災

ELECOM DE-C45-5000

ELECOM DE-C45-5000

容量5,000mAh・18.5Wh、約112g、厚さ約13.5mm。USB-CとUSB-Aを1口ずつ備えた薄型の携帯候補です。

選ぶポイント
家族数日分を1台へ集めず、毎日のバッグで1人の緊急補充を分散したい人向け。端末へつながるケーブルを別に確認します。
料金・在庫
2026年7月30日確認。価格・在庫・色・同梱ケーブル・対応機器・現行仕様は購入前に公式ページと取扱説明書で再確認してください。
モバイルバッテリー・防災

Anker Nano Power Bank (30W, Built-In USB-C Cable)

Anker Nano Power Bank (30W, Built-In USB-C Cable)

容量10,000mAh、約215g。USB-C一体型ケーブル、USB-C、USB-Aを備え、単独最大30W・複数ポート合計最大24Wです。

選ぶポイント
USB-Cスマホの主力1台としてケーブル忘れを減らしたい人向け。Lightningは別ケーブルが必要で、パススルー充電と電熱衣類への使用には対応しません。
料金・在庫
2026年7月30日確認。価格・在庫・仕様・対応機器・正規販売店購入と会員登録による保証条件は購入前に再確認してください。
モバイルバッテリー・防災

ELECOM DE-C77-20000

ELECOM DE-C77-20000

容量20,000mAh・74Wh、約450g。USB-C一体型ケーブルと2ポートを備え、USB-C単独では最大67Wに対応します。

選ぶポイント
家族で共有し、約450gを動かせる人向け。2ポート以上を同時に使うと合計最大15Wになるため、複数台の同時高速充電用とは考えません。
料金・在庫
2026年7月30日確認。価格・在庫・色・対応機器・充電器条件・現行仕様は購入前に公式ページと取扱説明書で再確認してください。

商品カードは、全員共通の1〜3位ではありません。自分の補充回数、端子、重さ、分散方法に合う役割から選び、価格、在庫、同梱品、対応機種、保証を公式ページと説明書で再確認してください。

家族の補充回数と端子を1枚へ書く

端末ごとの「出すケーブル」と「戻すケーブル」を分ける

停電時に必要なのは、モバイルバッテリーからスマホへ出すケーブルだけではありません。停電前や電気が戻った時間に、モバイルバッテリー本体に充電を戻す組み合わせも必要です。

確認欄 端末A 端末B モバイルバッテリー本体
端子 USB-C Lightning USB-C入力
出すケーブル USB-C-USB-C USB-C-Lightning ―
戻す組み合わせ ― ― USB-C充電器+対応ケーブル
1日の補充 20→80%を1回 20→80%を1回 2台を順番に補充
分散先 普段のバッグ 持ち出し袋 自宅の乾いた定位置

出力Wが大きくても、ケーブルが必要Wに対応しなければ性能を使えません。反対に、高出力対応は充電回数を増やす機能ではありません。容量Whと出力Wを別の欄に書きます。

一体型ケーブルは忘れにくい反面、端末と端子が合わない、破損する可能性があります。家族でUSB-CとLightningが混在するなら、各端末用の短い予備ケーブルを1本ずつ分けます。小さな変換アダプター1個だけに全員が依存しないようにしてください。

20,000mAhを1台か、10,000mAhを2台か

比較点 20,000mAh級1台 10,000mAh級2台
管理 残量・充電を1台に集約 2台を別々に点検
同時利用 ポート数と複数出力条件に依存 2人が1台ずつ使える
故障・置き忘れ 全量を失いやすい 片方を残せる
別行動 持つ人に集中 2人に分けられる
重さ 約450gの例 約215g×2の例

家族が一緒に在宅し、共有場所で順番に使うなら20,000mAh級1台を管理しやすい場合があります。通勤・通学で離れる、別々に避難する可能性があるなら、2台分散の価値が上がります。

普段のバッグ、持ち出し袋、自宅定位置のすべてに無計画に買い足す必要はありません。防災バッグの中身と照合し、ケーブルを含む重さ、取り出しやすさ、使用後に戻す場所を決めます。

長期停電で充電を戻すには、停電前のAC充電、車載充電、ポータブル電源、日照条件が合う防災用ソーラーパネルなど、別の入力計画が必要です。モバイルバッテリーは電気を作る装置ではありません。

PSE・高温・異常・回収を3つのCで確認する

Cool Choice:販売者、表示、リコールを選ぶ

NITEの2026年7月15日公表資料は、2021〜2025年に通知されたリチウムイオン電池搭載製品の事故2,140件のうち、製品別ではモバイルバッテリーが最も多いと案内しています。この件数には調査中や、原因未特定でも電池起因の可能性がある事故が含まれます。

NITEの「3つのC」の1つ目は、販売事業者の連絡先、製品情報、リコール、表示マークを購入前に確認するCool Choiceです。

経済産業省のモバイルバッテリーFAQによると、規制対象は単電池1個当たりの体積エネルギー密度が400Wh/L以上のリチウムイオン蓄電池です。規制対象品は経過措置終了後の2019年2月1日から、PSE表示がなければ販売できません。丸形PSEに加え、製造・輸入の届出事業者名、定格電圧、定格容量を確認します。

経済産業省の発火事故注意資料が説明するように、PSEは国が個々の製品を取得・認証させるマークではありません。事業者が法令上の義務を履行したことを示す重要な表示ですが、事故ゼロの保証ではなく、電池の種類や体積エネルギー密度によって対象外となる製品もあります。販売者の住所・連絡先が分からない、消費者庁のリコール情報やNITE SAFE-Liteで型番を確認できない、異常時相談ができない商品は、安さだけで選びません。

Careful use:高温、衝撃、異常を避ける

次の場所と使い方を避け、製品ごとの説明書を優先します。

  • 夏の車内、直射日光、暖房器具の近くなど高温になる場所
  • 寝具、衣類、厚いポーチで覆ったままの充電
  • 落下、踏みつけ、曲げ、圧迫、水濡れ
  • 端子に鍵や硬貨が触れる保管、ケーブルを挿したままの圧迫
  • 外出・就寝など、異常にすぐ対応できない状態での充電

環境省の案内も、リチウムイオン電池は強い衝撃や高温環境に弱く、発火に至ることがあると注意しています。

本体の充電時間が以前より著しく長い、残量の減りが速い、給電が遅い、異常に熱い、膨らむ、変形・破損する場合は、使用、充電、給電を中止します。穴を開けたり、分解して戻そうとしたりせず、メーカーへ状態を伝えてください。

発煙・発火したら製品を持たずに避難・119

総務省消防庁のリチウムイオン蓄電池事故案内は、急激に燃え上がるなど火災が発生した場合、周囲へ知らせ、製品をその場に残して安全な場所へ避難し、119番通報するよう案内しています。電車・バス・航空機などでは、乗務員や係員にも知らせます。

初期の小さな製品火災で、身の安全を確保したうえで可能な場合に限り、消火器や大量の水による消火が選択肢になります。炎や煙が強い、近づく必要がある、判断に迷う場合は消火を試みず避難を優先してください。いったん火が消えても再び発火するおそれがあるため、消防隊が到着するまで触りません。

Correct disposal:回収先を先に決める

JBRCの協力店・協力自治体検索で、会員企業製の対象電池と近くの受入先を確認できます。店舗では回収ボックスに自己判断で入れず、スタッフへ声をかけます。

解体、破損、膨張、水濡れした電池はJBRCの通常回収対象外です。自治体またはメーカーへ状態を伝え、指定された方法に従ってください。一般ごみや資源ごみに自己判断で混ぜません。

ナトリウムイオン型のように回収経路が異なる製品もあります。購入時に、処分する日の相談先まで保存します。

飛行機は2026年4月の現行ルールを確認する

国土交通省の2026年4月24日適用ルールでは、リチウム系モバイルバッテリーは160Wh以下を2個まで機内持込みでき、預け入れはできません。機内でモバイルバッテリー本体を充電することも、モバイルバッテリーから他の電子機器を充電することもできません。

端子の短絡を防ぎ、航空会社の最新案内も確認します。一方、ナトリウムイオン型は別の制限品目として、4月24日の更新以前から機内持込み・預け入れとも不可です。古いパッケージに「持込み可」と残っていても、最新の行政・メーカー案内を優先してください。

買わない条件と型番別点検

手持ち品で補充できるなら買い足さない

次に当てはまる場合は、商品カードから選ばず、手持ち品の確認または計画の作り直しに戻ります。

  • 手持ちのバッテリーと端末対応ケーブルで必要補充回数を実測し、2か所に分散できている
  • スマホと小型USB機器だけで、手持ち品の総量が必要回数を満たす
  • 丸形PSE、届出事業者、定格表示、販売者の連絡先を確認できないリチウムイオン製品
  • リコール、異常時相談、回収方法を確認できない
  • 受取後テストと定期点検をする予定がない
  • 20,000mAh級1台を共有するのに、家族が離れたときの電源がない
  • 医療・介護機器の継続をモバイルバッテリー1台だけに依存する

医療・介護機器は、端子がつながるだけで使用可とは判断できません。必要電圧・電流、充電中使用、アラーム、切替、交換電池を医療者、機器メーカー、電源メーカーに確認し、自治体支援、別電源、避難・搬送の開始条件まで複線化してください。

停電への備えへ戻り、情報だけでなく、食事、体温管理、乾電池式機器、非電源の対策に分散します。部屋の照明は停電用ランタンの明るさ・電源・置き方で別に決めてください。スマホの充電量だけ増やしても、停電全体への備えにはなりません。

メーカー指定周期と3か月の確認日を分ける

3か月は、全製品を同じ残量まで充放電する共通周期ではなく、この記事で外観、残量、リコールを見直す確認日です。A1259はメーカーが長期保管時も3か月に1度の充放電を指定しています。一方、今回確認したDE-C45・DE-C77の公式ページには一律3か月という指定はなく、空のまま長期間保管しないことや使用前の充電が案内されています。各説明書に異なる周期、保管残量、充放電方法があれば、そちらを優先してください。

受取時と使用後に加え、3か月ごとの確認日には次を見ます。

  • 型番、定格Wh、丸形PSE、届出事業者、購入日
  • 本体の割れ、膨張、変形、異臭、異常発熱
  • USB端子、一体型ケーブル、予備ケーブルの曲がり・破損
  • 本体残量と、空のまま長期間放置していないか
  • メーカーのリコール、サポート、回収案内
  • 家族の端末・端子が変わっていないか
  • メーカー指定周期に該当する製品を充放電できたか
  • 必要に応じて同じ端末を20→80%に1回補充し、前回から大きく変わらないか
  • 普段のバッグと自宅定位置に分散した品を、使用後に戻せたか

まとめ:今日は家族2台の20→80%を1回ずつ測る

防災向けモバイルバッテリーは、容量の大きさではなく、必要補充回数、端子、持てる重さ、分散先で選びます。5,000mAh級は毎日携帯、10,000mAh級はUSB-Cスマホの主力、20,000mAh級は家族共有が入口です。

10,000mAhを「2回満充電」と決めず、同じ端末、ケーブル、省電力設定で20→80%に戻し、バッテリー残量が何ポイント減るか記録してください。2人×3日×1補充なら6補充です。1台に集約するか2台に分けるかを、その実測値から決めます。

今日は手持ち品で家族2台を20→80%に1回ずつ補充し、開始・終了残量、時間、ケーブルを書きます。必要回数を満たせているなら買い足しません。足りない場合だけ、毎日持つ5,000mAh、主力10,000mAh、共有20,000mAhの役割から候補を選びましょう。

よくある質問

防災用の10,000mAhモバイルバッテリーでスマホを何回充電できますか?

端末の電池容量、変換損失、ケーブル、充電中の使用、温度で変わるため、必ず2回とはいえません。たとえばAnker A1259もiPhone 15シリーズへの満充電は2回未満と案内しています。自分の端末を普段の省電力設定で20%から80%に戻し、モバイルバッテリー残量が何ポイント減るかを2〜3回記録してください。

2人暮らしの防災用モバイルバッテリーは何mAh必要ですか?

人数だけでは決まりません。2人が3日間、1日1回ずつ20→80%に補充するなら入口は6補充です。手持ちの端末とバッテリーで1補充に使う残量を実測し、20,000mAh1台に集約するか、10,000mAh級2台に分散するかを、同時利用、重さ、別行動、点検負担で決めます。

防災用モバイルバッテリーは満充電のまま保管してよいですか?

全製品に共通する保管残量や充放電周期は決められません。Anker A1259は、長期間使わない場合も3か月に1度充放電するよう安全情報で案内しています。一方、今回確認したELECOM DE-C45・DE-C77の製品ページには一律3か月という指定はなく、空のまま長期間保管しないことや使用前の充電が案内されています。3か月は外観・残量・リコールを見直すこの記事の確認日とし、充放電は各説明書を優先してください。

PSEマークがあればモバイルバッテリーは安全ですか?

いいえ。PSEは、単電池1個当たりの体積エネルギー密度が400Wh/L以上など、規制対象となるリチウムイオン製品で確認する表示です。国が個々の製品を認証して事故ゼロを保証する制度ではなく、対象外となる製品もあります。丸形PSE、届出事業者名、定格電圧・容量に加え、販売者、リコール、異常時の相談先、回収方法まで確認してください。

モバイルバッテリーは飛行機に持ち込めますか?

2026年4月24日適用の国土交通省ルールでは、リチウム系は160Wh以下を2個まで機内持込みでき、預け入れはできません。機内で本体を充電したり、他機器に給電したりすることもできません。ナトリウムイオン型は別の制限品目として、この更新以前から機内持込み・預け入れとも不可です。航空会社の最新案内も確認してください。

防災用モバイルバッテリーのおすすめと購入先をもう一度見る

USB-C端子のスマホなら、まずは持ち歩きやすい10,000mAhを候補に。停電用ライトの電池も「予備電池」から確認できます。

USB-Cスマホ用の第一候補

容量10,000mAh・重さ約215g。USB-Cケーブル内蔵で、スマホと持ち出す1台を選ぶならこのモデルが候補です。Lightning端子のiPhoneには別途対応ケーブルが必要です。購入前に使う端子を確認してください。

価格・在庫・仕様は変わることがあります。購入前に各販売ページの最新情報をご確認ください。

仕様の確認(編集部・2026年9月28日):Anker:A1259の仕様・対応端子

単3を使うライト・ラジオに

手持ちの機器の指定サイズと本数を確認。CP-131DとEX-334Dの予備電池も、こちらの単3でそろえられます。

価格・在庫・仕様は変わることがあります。購入前に各販売ページの最新情報をご確認ください。

単4を使う小型機器に

単3とはサイズが違います。単4指定のライトなどを持っている方はこちら。必要な機器がなければ、両サイズを買う必要はありません。

価格・在庫・仕様は変わることがあります。購入前に各販売ページの最新情報をご確認ください。

長期保管用の候補は、パナソニックのエボルタNEO。単3・単4とも使用推奨期限10年ですが、購入日から10年の保証ではありません。届いた電池に表示された期限を確認してください。

10年は未使用で保管した場合の目安です(JISに基づく温度20±2℃・相対湿度55±20%)。高温・多湿を避け、長く使わない機器からは電池を外します。新旧の電池や種類の違う電池を混ぜて使わないでください。

本数は使う機器から数えます。ここで紹介するヘッドライトCP-131Dは単3×1本、ランタンEX-334Dは単3×4本。それぞれ1台なら計5本、交換用を1組ずつ加えると計10本です。これは本数の例で、何日使えるかを保証する量ではありません。単4が必要な機器には単4を選んでください。

仕様の確認(編集部・2026年9月28日):パナソニック:10年保存の条件 / 乾電池の保管方法