この記事で解決したいこと完璧にそろえなければ意味がないと思い、最初の一歩を始められない

結論: 出口から物を一つ移し、ハザードマップを保存し、家にあるライトと水を一か所に置けば今日の備えになります。

防災を何もしていないと感じても、遅れを一日で取り戻す必要はありません。出口から物を一つ移す、自治体の防災ページを保存する、家にあるライトと水をまとめる。この3つのどれか一つで、今日の備えは始まります。

防災セットを買うことだけが防災ではありません。内閣府の「それ、実は防災なんです。」でも、普段の買い物、近所の散歩、枕元の履物、モバイルバッテリーなど、日常の行動が防災につながると紹介されています。

体力に合わせて終了時間を選ぶ

今日は3分で終える

次から一つだけ選びます。

  • 玄関までの通路にある物を一つ移す
  • スマートフォンを充電する
  • 枕元に履物とライトを置く
  • 家族や身近な人の電話番号を紙に一つ書く

一つ終えたら、今日は終了で構いません。「全部できなかった」ではなく、「一つ置き場所が決まった」と数えます。

10分使えるなら地域リスクを保存する

国土交通省・国土地理院のハザードマップポータルから、自宅周辺の洪水、土砂災害、高潮、津波などの表示と、自治体が公開するハザードマップを確認します。自治体の避難先ページと一緒にブックマークまたはスクリーンショットで保存します。

ハザードマップだけで実際の避難を決めるのではなく、災害時は最新の気象情報と自治体の避難情報を確認してください。

30分使えるなら家にある物を仮置きする

買い物へ行く前に、家にある次の物を袋や箱に集めます。

  • ライトと使える電池
  • モバイルバッテリーとケーブル
  • 500mL程度の飲料水
  • 普段食べる常温食品
  • タオル、マスク、ウェットティッシュ
  • 常備薬、予備の眼鏡などの個人用品

これは完成した持ち出し袋ではありません。現状を見えるようにする仮置きです。中身を確認するときは防災リュックの中身リストを使えます。

買わずにできる防災を先にする

通路と寝る場所を確認する

家具をすぐ固定できない場合でも、寝る位置を変える、家具の上から重い物を下ろす、出口前を空けることはできます。東京消防庁の案内も、家具の配置と転倒・落下・移動防止を備えとして挙げています。

家の在庫を「日数」に直す

水や食品が少しでもあれば、ゼロではありません。人数で割り、何日分あるかを書きます。水は農林水産省の家庭備蓄の例にある、飲料・調理用として1人1日およそ3Lの目安で計算します。

  • 水: 現在のリットル数 ÷ 人数 ÷ 3L
  • 食品: 主食と主菜を「何食分か」で数える
  • 携帯トイレ: パッケージの使用回数を人数で割る

足りない量が分かってから、買い物日に一つ足します。水の目安は防災用の水の備蓄量、食品の続け方はローリングストックで確認できます。

近所を歩く

買い物や散歩の途中で、避難先候補、広い道、ブロック塀、川、坂道、夜に暗い場所を見ます。危険な天候のときに確認に出る必要はありません。平時の安全な時間に行います。

最初に買う物は「最大の不足」から決める

全員に同じ最初の一品があるわけではありません。家の在庫と地域条件で決めます。

状態 最初の候補 先に確認すること
飲料水がほとんどない 普段飲む水 置き場所と持ち運べる重さ
断水時のトイレがない 携帯トイレ 使用回数と処分方法
夜に使える明かりがない ライトと対応電池 点灯時間と電池規格
常温食品が少ない 普段食べる主食・主菜 何食分か、調理用水が必要か
個別の薬・食事が必要 普段使う個人用品 相談先と保管条件

「防災専用品を一式買う」ではなく、最も大きい不足を一つ埋めます。次の買い物で二つ目へ進めば十分です。

一人暮らし・家族で始め方を変える

一人暮らしは置き場所を一つ決める

収納が少ない場合、玄関近くの箱、クローゼットの低い棚など一か所を「見直す場所」にします。水など重い物は一か所に積み上げず、取り出せる低い場所に分散します。

家族が協力しない場合は自分の分から始める

全員で会議を開けなくても、自分の薬、連絡先、ライト、履物を用意できます。後で共有するときは、「全部そろえよう」ではなく「連絡方法を一つ決めたい」のように、決める項目を小さくします。

配慮が必要な人は一般用品より先に確認する

乳幼児、高齢者、持病、障害、食物アレルギー、ペットなどの条件がある場合は、いつもの薬・食品・衛生用品・移動手段を先に確認します。一般的な防災セットだけで判断せず、普段の医療・福祉・自治体等の相談先も確認してください。

途中で止めても残る形にする

  • ハザードマップはスクリーンショットで残す
  • 数えた在庫は紙またはスマートフォンのメモに残す
  • 集めた用品は袋に入れ、置き場所を決める
  • 買う物は一つだけ買い物リストに書く

作業を途中で止めても、次回はゼロからやり直さず続きから始められます。月1回、使った物と期限を一つだけ見直します。

まとめ:今日の防災は一つ終えればいい

防災を何もしていない状態から始めるなら、3分、10分、30分のどこで終えるかを先に決めます。物を一つ移す、ページを一つ保存する、家にある物を一袋に集める。その一つが次の作業の土台になります。

次に全体像を整理するときは、防災で必要なものと始め方から、自分が進めたい項目を一つ選んでください。

よくある質問

防災を何もしていなくても、今から間に合いますか?

一度に完成させる必要はありません。通路を空ける、地域リスクを確認する、家にある物を数えるなど、買わずにできる作業から始められます。

防災用品を買うお金がない場合はどうすればいいですか?

まず家にあるライト、袋、タオル、普段の食品などを確認します。足りない物は地域リスクと家族条件から優先順位を付け、買い物のたびに一つずつ足します。

今日は何分やればいいですか?

3分でも構いません。玄関までの通路から物を一つ移し、自治体の防災ページをスマートフォンに保存したら、その日の作業は完了です。